Rotary power Storage &  Reinforcement  System

≪小さな回転力を蓄積して大きな回転力にする、ぜんまいバネを使った装置(蓄転機)≫

~コロンブスの卵ではありませんが「なんだそんな仕組みなの」程度のシンプルな装置~

【RSRS(蓄転機)の構造】


【左下図】

ゼンマイバネ(回転バネユニット)を収納する回転体ハウジングの内径側をワンウェイベアリングに固定したうえで一本の固定軸(丸棒)に差し込み、いずれの回転体ハウジングも固定軸の周りを同一方向だけに回転する様、装着する。
この回転体ハウジングへのゼンマイバネの装着については、ゼンマイバネの内端と外端をそれぞれ隣り合う別の回転フレームに固定する。

【右下図】

これにより、装置の入力側から回転フレームに固定されたゼンマイバネに送り込まれる回転エネルギーはゼンマイバネに蓄えられつつ、出力側へのゼンマイバネに回転エネルギーを伝達していく。
この時、ワンウェイベアリングにより、装置内へ送り込まれた回転エネルギーは決して入両側へ戻ってくることはなく、全て出力側から回転力として取り出される。

【RSRSの機能(イメージ)】

ひとつひとつは小さな力でも、それらを溜めて活用すると大きな力となります。ダムに溜めた雨水が大きな発電力を持つのと同じです。一回毎の雨量は大した量ではなくてもそれを溜めて活用することで大きく安定したパワーとなります。

RSRS(蓄転機)の発想はこれと同じであり、一つの一つの小さな回転力をそのまま使うのではなく、小さな回転力を集めることで大きく安定した回転力を得ようとするものです。


例えば、日本は高低差の大きな地形であり、川幅がせまくても比較的流れの早い河川がたくさんあります。

これらの川の水の流れをせきとめることなく複数の水車で得られる回転力を蓄転器で蓄積してから活用することで、単体の水車で得られる不安定な発電力ではなく、より大きく安定した発電力が得られます。

さらに多額の初期投資が必要となる堰や導水路の建設が不要となるだけでなく水利権の問題も大きく軽減することができることで普及へのハードルも下がります。


また、常に風が巻き起こる高速道路や鉄道沿いに小型風車を並べて設置し、そこから得られる回転力を集めて蓄積することによる風力発電の新しい姿もあり得るのではないでしょうか。

【RSRSの用途例(イメージ)】